システムチェンジ応援ファンド
Systems Change Fund
社会が大きく揺らぐ今こそ、
一人ひとりの行動がシステムを変える力になります。
「システムチェンジ応援ファンド」は、
制度や文化、構造の壁を越え、
未来を動かそうとする人々の挑戦を
応援するために生まれました。
※第一期 システムチェンジ応援ファンドの募集は終了致しました
システムチェンジ応援ファンド
Systems Change Fund
社会が大きく揺らぐ今こそ、
一人ひとりの行動がシステムを変える力になります。
「システムチェンジ応援ファンド」は、
制度や文化、構造の壁を越え、
未来を動かそうとする人々の挑戦を
応援するために生まれました。
※第一期 システムチェンジ応援ファンドの募集は終了致しました
Purpose
事業趣旨
Purpose
事業趣旨
気候変動の深刻化、急速な人口減少、地域の共助力の低下など、社会を取り巻く課題は、従来型の活動だけでは対応しきれない複雑性を帯びています。こうした課題に対しては、制度・文化・ネットワーク・意思決定のあり方を含む社会システムの変革(システムチェンジ)が求められています。その実現に向けては、課題に最も近い当事者や非営利団体が、社会の様々な人々とともに、既存の枠組みにとらわれない自由な発想で取り組み、現場から生まれる知を集合的に結集しながら、変革を推し進めていくことが不可欠です。
本ファンドは、既存の枠組みにとらわれない視点で課題の構造的要因を捉え、より根本的な変化を生み出すことにチャレンジする実践型調査(現場での試行を通じて学びを深める調査)に資金提供を行います。またこれに加え、インパクトを最大化するための各種非資金的支援を提供いたします。これによって、本取り組みが、社会制度・政策・実務に波及しうる構造的なインパクトをもたらすことを目的としています。
私たちMindfulは、私たち自身が社会の一員であることを自覚し、課題に最も近い当事者や非営利団体等によるシステムチェンジの取り組みを応援することで、すべての人が自分らしく健やかで笑顔あふれる人生を送ることができる社会の実現を目指します。
Features
4つの特徴
Features
4つの特徴
システムチェンジ
Mindfulは、課題に最も近い当事者や非営利団体が、構造的な課題に対して失敗を恐れず果敢に挑戦できる環境こそが、社会を動かす原動力になると認識しています。本ファンドでは、災害対応や市民社会活動における制度・構造・文化・ネットワーク等、システム全体の変革(システムチェンジ)に「挑戦する」取り組みを応援します。調査と実践を往復させながら得られた深い学びを重視し、その知見を調査報告書として取りまとめ、広く社会に共有します。
アウトプットに対する資金
Mindfulは、変動の激しい社会において、課題に最も近い当事者や非営利団体こそが資金の最適な使途を判断できると考えています。そのため本ファンドでは、「成果完成型準委任契約」に基づき、活動から得られた学びをまとめた調査報告書の提出というアウトプットに対して資金を支給します。資金は、申請対象活動のみならず一般管理費にも充当可能です。活動に専念できる環境を整えるため、会計報告や日報等の提出は求めません。
非資金的支援
Mindfulは、資金提供だけではなく、実施団体が最大の成果を発揮できる環境を整えることも重要だと考えています。そのため本ファンドでは、非資金的支援としてシステムチェンジやPSEAH(性的搾取・虐待・ハラスメントからの保護)等に関する研修、ファンドディレクターとの進捗相談の機会を提供し、成果の最大化を共に目指します。課題解決の「資金」と「知」の両輪で、挑戦を加速させます。
トラスト・ベースド・フィランソロピー
Mindfulは、資金の出し手と受け手の立場を超えて、信頼を基盤に構造的課題の解決に取り組むことを大切にしています。トラスト・ベースド・フィランソロピーの理念に基づき、率直な対話を重視し、資金の受け手が活動に集中できるように提出書類を最小限にするほか、成果を最大化するためのプロセスの修正に可能な限り柔軟に対応します。また、双方からのフィードバックを積極的に取り入れながら、本ファンド自体も挑戦と成長を続けていきます。
Non–Financial Support
非資金的支援例
Non–Financial Support
非資金的支援例

システムチェンジ研修
講師
小田 理一郎 氏
チェンジ・エージェント社共同創設者/CEO兼代表取締役社長。オレゴン大学経営学修士(MBA)修了。多国籍企業経営を専攻し、米国企業で10年間、製品責任者・経営企画室長として組織横断での業務改革・組織変革に取り組む。2005年チェンジ・エージェント社を設立、人財・組織開発、CSR経営などのコンサルティングに従事し、システム横断で社会課題を解決するプロセスデザインやファシリテーションを展開する。デニス・メドウズ、ピーター・センゲ、アダム・カヘンら第一人者たちの薫陶を受け、組織学習協会(SoL)ジャパン理事長、グローバルSoL理事などを務め、システム思考、ダイアログ、「学習する組織」の普及推進を図っている。東京科学大学の社会人向けMOTプログラム非常勤講師、大学院大学至善館MBAプログラム特任教授。

ファンド制度設計・伴走
ファンドディレクター
井川 定一 氏
一般社団法人トラスト・ベースド・フィランソロピー・ジャパン共同創設者兼事務局長として、日本のフィランソロピーに信頼に基づく資金提供の理念と実践を根づかせる運動を牽引する傍ら、AVPNやStanford Social Innovation Review Japan(SSIR-J)等を通じて、国内外の知見やネットワークを結び付け、日本の社会的インパクト・エコシステムを国際的な潮流と接続してきた。さらに複数の財団やエコシステム構築団体の理事・アドバイザーを務め、資金提供スキームの設計、助成実務、戦略構築において重要な役割を果たしている。フィリピン大学大学院にてコミュニティ開発学修士号を取得後、アジア・中東・アフリカの紛争影響地域や災害被災地において20年以上にわたり国際NGOに勤務し、その大半を事務局長として過ごした。
システムチェンジ研修
講師
小田 理一郎 氏

チェンジ・エージェント社共同創設者/CEO兼代表取締役社長。オレゴン大学経営学修士(MBA)修了。多国籍企業経営を専攻し、米国企業で10年間、製品責任者・経営企画室長として組織横断での業務改革・組織変革に取り組む。2005年チェンジ・エージェント社を設立、人財・組織開発、CSR経営などのコンサルティングに従事し、システム横断で社会課題を解決するプロセスデザインやファシリテーションを展開する。デニス・メドウズ、ピーター・センゲ、アダム・カヘンら第一人者たちの薫陶を受け、組織学習協会(SoL)ジャパン理事長、グローバルSoL理事などを務め、システム思考、ダイアログ、「学習する組織」の普及推進を図っている。東京科学大学の社会人向けMOTプログラム非常勤講師、大学院大学至善館MBAプログラム特任教授。
ファンド制度設計・伴走
ファンドディレクター
井川 定一 氏

一般社団法人トラスト・ベースド・フィランソロピー・ジャパン共同創設者兼事務局長として、日本のフィランソロピーに信頼に基づく資金提供の理念と実践を根づかせる運動を牽引する傍ら、AVPNやStanford Social Innovation Review Japan(SSIR-J)等を通じて、国内外の知見やネットワークを結び付け、日本の社会的インパクト・エコシステムを国際的な潮流と接続してきた。さらに複数の財団やエコシステム構築団体の理事・アドバイザーを務め、資金提供スキームの設計、助成実務、戦略構築において重要な役割を果たしている。フィリピン大学大学院にてコミュニティ開発学修士号を取得後、アジア・中東・アフリカの紛争影響地域や災害被災地において20年以上にわたり国際NGOに勤務し、その大半を事務局長として過ごした。
Selected Organizations
採択団体情報
Selected Organizations
採択団体情報
「第一期システムチェンジ応援ファンド」採択団体について
審査の結果、下記8団体を採択団体として決定いたしました。(50音順)
特定非営利活動法人かものはしプロジェクト
- 事業名
-
中規模市民社会組織の持続的成長モデル構築に向けた実践型調査事業
- 事業概要
-
中規模CSOの組織的脆弱性の構造要因を実践型調査で解明し、持続的成長モデルの再構築とエコシステム全体のレジリエンス向上を図る。
- 契約金額
-
5,414,200円
特定非営利活動法人きづく
- 事業名
-
子どものセーフガーディングにおける社会構造転換プロジェクト―組織変容と制度形成を促す伴走型調査 ―
- 事業概要
-
子ども支援現場へのセーフガーディング実装と専門家プラットフォーム構築を通じ、日本社会における安全確保の仕組みの定着を目指す。
- 契約金額
-
5,481,072円
特定非営利活動法人クロスフィールズ
- 事業名
-
地域主体の共創型社会的処方モデル構築プロジェクト
- 事業概要
-
都市部集合住宅を基盤に多主体協働の孤独・孤立予防モデルを構築し、実践・検証・政策提言を一体化した持続可能な都市型予防システムを確立する。
- 契約金額
-
5,490,454円
認定特定非営利活動法人SET
- 事業名
-
人口が減っても、挑戦が減らない社会をつくる―関係性と縁によるシステムチェンジ事業―
- 事業概要
-
若者と地域の関係性に介入し、挑戦と担い手が持続的に生まれる社会システムの実証とモデル化に取り組む。
- 契約金額
-
5,490,445円
特定非営利活動法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
- 事業名
-
こども食堂の活動を起点とした地域のエコシステムの形成に向けた「地域ネットワーク団体」の可視化及び多様なステークホルダーの行動変容促進事業
- 事業概要
-
こども食堂を支える地域ネットワーク団体の実態と価値を可視化し、多主体連携による地域エコシステム形成の社会実装基盤を整備する。
- 契約金額
-
5,491,250円
特定非営利活動法人地球市民の会
- 事業名
-
“頼れない”を変える:働く母親の支援構造転換モデル事業
- 事業概要
-
働く母親同士の支え合いと心理的回復を促す仕組みを実証し、子どもの安心と地域の持続性を高める再現可能モデルを構築する。
- 契約金額
-
5,448,723円
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン
- 事業名
-
災害医療における民間ロスターシステム実装事業
- 事業概要
-
民間災害医療チームの研修体系・上級人材制度・自立運営モデルを再設計し、急性期医療支援を制度的に機能させる実践モデルを提示する。
- 契約金額
-
5,439,205円
特定非営利活動法人Mobility for Humanity
- 事業名
-
民間主導の難民就労パスウェイを通じた、日本とアジアの難民問題に対するシステムチェンジの試み
- 事業概要
-
難民を人的資本として捉え、日本就労ビザを活用した就労パスウェイを設計・検証し、民間主導の受け入れモデルを日本とアジアに展開する。
- 契約金額
-
5,495,600円
Fund Director’s Selection Review
ファンドディレクターからの審査総評
Fund Director’s Selection Review
ファンドディレクターからの審査総評

このたびは「システムチェンジ応援ファンド」にご関心をお寄せいただき、心より御礼申し上げます。あわせて、日々それぞれの現場で社会課題に向き合い続けておられる皆さまの実践に、深い敬意を表します。
紛争や貧困、自然災害、気候危機、社会分断、急速な人口減少、地域における共助力の低下。私たちが直面する課題は個別に存在しているのではなく、相互に作用しながら社会の基盤そのものを揺さぶっています。こうした状況において求められているのは、制度・文化・ネットワーク・意思決定のあり方を含む社会の構造に働きかける営み、すなわち「システムチェンジ」です。
しかし、システムチェンジは特定の主体が設計しただけで達成できるものではありません。それは、多様な実践が重なり合い、学習が循環し、関係性が編み直されていく過程そのものとして立ち現れます。本ファンドは、その過程において、課題に最も近い位置にいる当事者や非営利団体の実践が、より自由に、より深く展開されうる条件を、ともに探究する試みとして構想されました。
今回、分野や地域を越えて寄せられた38件の提案は、いずれも固有の現場に根ざしながら、社会の構造的課題へと視線を向けるものでした。そこに通底していたのは、単なる問題解決への志向を超え、社会のあり方そのものを問い直そうとする意思であり、日本の市民社会に蓄積されつつある実践知の広がりを示すものであったと感じています。この対話の場に加わってくださったこと自体が、本ファンドにとって重要な意味を持っています。
本ファンドにおける選考は、資金の出し手と受け手が、ともに取り組む関係が成立しうるかを確かめ合うための対話のプロセスとして位置づけてきました。提出いただいた書類を起点とした検討のなかで、私たちが繰り返し共有してきた問いは、主に次の点です。すなわち、提案が既存活動の延長を超えてシステムへの働きかけとなり得ているか、事業期間と予算に見合う変化の兆し(インパクト)を描けているか、実践と学習が循環する設計になっているか。さらに、具体的な活動像が立ち上がっているか、その営みを支える体制・資源・専門性が明確か。加えて、見積が活動内容と整合し、既存支出の補填にとどまらない形で妥当性が示されているか、という点でした。
二次段階の対話においても、一方的な審査ではなく、相互理解と相互選択の場となるよう心掛けました。率直な言葉の往復を通じて、このファンドの思想や方法が各団体の実践とどのように響き合うのかを確かめていきました。その積み重ねの先に、第一期の取り組みを8団体とともに進めていくという合意が形づくられました。この8団体に共通していたのは、「システム思考に基づく課題認識」と「具体的な実践」が分かちがたく結びついているという点でした。このいずれが欠けても、社会構造の変革には至りません。
結果として、比較的規模の大きい組織との協働が中心となりました。この事実は、構造的変化に取り組むうえで一定の基盤や資源が求められる現実を示すと同時に、今後どのように多様な主体の参画可能性を広げていくのかという問いを、私たちに残しています。
また上記のプロセスは、本ファンドの目的・条件との適合性という観点から対話と検討を重ねたものであり、各団体の価値や優劣を示すものではありません。あわせて、すべての非営利活動が必ずしもシステムチェンジを志向する必要があるわけではないことも、付記いたします。
さて本ファンドは、資金提供という行為そのものをトラスト・ベースド・フィランソロピーの思想を全体設計の基盤に据え、資金提供をめぐる関係性と構造の双方を再設計する試みの場でもありました。
具体的には、説明会における非資金的支援の全面開放、継続的なフィードバックを通じたファンド改善、面談における双方向の対話、アウトカムを重視した未来思考の採択基準、信頼と対等性を前提とした契約、活動計画および資金運用の柔軟性の最大化、会計報告の提出を求めない運用、期間内の非資金的支援(システムチェンジ、PSEAH)の提供、さらに、ハラスメント通報窓口の設置(弁護士・会計士直通)などです。
私たちは、全国各地のシステムチェンジを資金によって後押しするだけでなく、資金提供側である自らの前提や手触りを問い直しながら、資金提供のあり方そのもののシステムチェンジにも取り組んでいきます。この試みが、日本のフィランソロピーにおける想像力を広げ、協働の余白をひらく静かな起点となることを願っています。
改めて、本ファンドに関わってくださったすべての皆さまに、深く感謝申し上げます。
システムチェンジ応援ファンド
ファンドディレクター
井川 定一
以下の資料を共有し、学びを公共の知として循環させてまいります。

